Web検索結果をベースに定量的評価が実施できたのは、最近のロボット型サーチエンジンの進歩が著しかったからです。評価方法にはいろいろあり、上記の方法は一例にすぎませんが、何か新しいものが感じられます。調査キーはポピュラーで、評価サイトはよく知られたのを使ったため、初心者向けの評価とみなせるかも知れません。以下、各検索サイトごとのコメントを記します。
goo(100)
Googleを抑えてトップです。昨秋からモデルチェンジを繰り返し、Googleへの対応どころか、総合力でトップになりました。意気込みを感じます。20評価サイト中3位内に入ったのが19あるのには驚かされます。最近、重要なキーワードについて研究しており、サイトデータの構築も相当進んでいるとみなせます。それをベースにしたロボット型ディレクトリが今夏に登場するとのこと大いに期待できます。
Google(86)
検索やデータ収集にリンク情報を利用するGoogleの検索結果にはすばらしいものがあります。20評価サイト中3位内に入ったのが17あり、実力は十分です。国立国会図書館は他のサイトにあってGoogleになかったのですが、国立国会図書館の逆リンクは図書館の上位グループの逆リンクよりもはるかに多いので、何か索引などで問題があるのかも知れません。
Nexearch(58)
4月17日にオープンしたほやほやの日本語サーチエンジンですが、Googleと同様にリンク情報をもとにデータベースを構築しています。予想通りの好結果となりました。検索数による検索力は27とgooの4分の1くらいですが、他の検索サイトを押さえて3位になったのはりっぱです。日本語の複合語検索はOR検索しますので、検索数が大きくなる傾向があります。
ODiN(47)
4月22日にODiN Directory をオープンしていますが、サーチエンジンを使ってディレクトリのコンテンツを作成している成果が評価によい影響を与えています。当然サイトデータの構築は進んでおり、今後も加速するものと思われます。成長が期待されるサーチエンジンの一つです。
ExciteJ(41)
ロボット型でありながら使いやすいと評判を得ています。早くからサイトデータを蓄積していた成果が評価にあらわれたようです。しかしサイトデータ自体が少ないためか、分野によってむらが生じているのは残念です。
FastSearch(31)
InfoseekJ(25)
AltaVista(15)
このクラスになると20評価サイトのうち3位内に入るのは7〜5で、まだサイトデータを意識した本格的なデータベースは作られてないように思われます。それぞれ特徴のあるサーチエンジンですので、今後のソフト開発に期待したいと思います。